転職したのを機に、1年以上ブログを休止しておりましたが、この度ようやくブログを再開する運びとなりました。

やはり、日々のお子様の様子、最新の入試情報、教育理念などを保護者の方に伝えていくにはブログが一番ということで、新しい環境の中、今までと同じスタンスで、日々のよもやま話などを綴っていきたいと思います。

ふとした折りに、当ブログに立ち寄っていただきコメントでも残して頂けたら幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。


さて、本日は朝学3日目。朝学というのは、定期テストの当日、朝6時から8時の2時間、みっちりと定期テストの最終確認を行う勉強会のことである。

以前から実行したい企画のひとつではあったのだが、なんせ前は中学校からかなり遠い位置(徒歩30分以上はかかる)に塾があったため、実施を断念したという経緯がある。

一方、こちらでは、近隣の中学校から徒歩5分と学校のすぐ側に塾がある。その強みを活かすべく、ようやく念願の朝学が実施できたというわけである。

さて、昨年1年間やってみての感想だが、成果は十分にあったと思っている。

まず、朝6時からという特殊な時間と、試験の超直前という要素が相まって、テスト前日よりも優れた集中力を子供達が見せる。それこそ、遅刻して教室に入ってくる者に対し、その集中が途切れさせられることに不快を感じた生徒が、私よりもその生徒を白い目で見るくらいなのだ。

だから遅刻できない、とはある生徒の弁。こういう抑止力は同じ目標を目指すチームがもつ一つの力でもあり、他人の迷惑になってはいけないということを学ぶ絶好の機会となっている。

また、成績上位の者が放つ1点でも多く上積みしたいという執念にも似たオーラが漂う空間内のその何ともいえない緊張感が、逆にそんなに集中した経験のない、だからこそ勉強が苦手となっている層にとって得がたい貴重な経験となっており、またその環境下で学習することの心地よさを初めて知ることで、以降の自習室での学習においても確実にその生徒自身に変化として表れたりする。

また、全学年が集結することで、まだまだ小学生気分の抜けきっていないお子様の中1にとって、真剣なまなざしで学習をするお兄さん、お姉さんの姿を目の当たりにすることも実は大きな要素だ。

実際のところ、私たち講師から何度なく聞かされる「勉強しなあかんで」という言い古された言葉より、こういう場で、ふと先輩がつぶやく「もっと1年生から頑張っておけば良かった・・・」という言葉の方が、何倍もの効果を持つことは周知の通り。

そんな機会は、テスト前でしか作れないし、全学年が一斉に勉強を始める機会など、朝学くらいしかなかったりするのである。

ただ、まだまだ課題も多い。現在、朝学は2つの中学を対象に実施しているが、上記の話のほとんどはKG中学の生徒に当てはまる話であり、KN中学の生徒には一部しか当てはまらず、私の求める朝学というより、まだまだ単なる朝の学習会というレベルでとどまっている。
それでも直前の詰め込みにはなるので、勉強しない連中にとっては、やらないよりましだが、私が求める自分以外にも精神的な影響を与える、相乗効果の期待できる空間という状態まで持っていけていないのが現状だ。

今後、理想の空間を求めて、まだまだ改良と工夫が必要だと思っている。

最後にKN中学の朝学の時に提供している朝ご飯の写真をアップしておこう。朝6時と早いため、保護者の方に朝ご飯を用意して頂くのは負担になるので、朝食は塾で準備している。ただ、成長期のお子様には少ないのか、毎回一瞬でなくなる・・・

IMG_1288

なお、昨年のKN中の生徒は、以下の写真のように前日に、自分が朝やるべきことをホワイトボードに書いてから帰宅していた。今のところ、この伝統は受け継がれていない。
育星舎 192

そしてこちらが、驚異の集中力を見せた昨年のKG中学の朝学のようすである。 13 育星舎 (49)











この隣にも部屋があり、合わせて20名を超える生徒が、無言でペンを走らせている姿は圧巻だった。

2年目を迎えた朝学。今年は更に進化を遂げたい。