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中3の夏期講習を朝からやっている塾は意外なことに少ない。

大抵は、夕方から夜にかけて行っている。つまり、通常に夕方の授業をプラスするというスタイルがほとんどだ。

多くの塾が採用するこのスタイルには理由がある。恐らくだが塾側の都合によるものが大きいと思われる。企業である以上、そういった一面があることは理解できるし、今の時流を考えると否定できるものではない。

ただ、面白いことに、一国一城型の塾長が一人で運営されている塾は、夏期講習を朝からやっていることが多い。これはどうした理由からだろうか。

1つは、スタッフ数と教室数の問題である。部活動のない中3の講習を朝から入れることで、夜の中3の空いた所に中1と中2の講習を組む。こうして、全学年を回しているのだ。

全学年を夜に講習できるということは、平常状態でも空いているスタッフと教室があるということを意味する。
大手ならいざ知らず、普通の塾にはとてもそんな余裕はない。通常自体がフル回転なのだから。

当塾も中3を午前と午後の授業にすることで、夜の中3の通常授業を空け、その中3用のスタッフと教室を、中1、中2の講習に充てている。少ないスタッフ数と教室数で回すには、時間割を縦に伸ばすこの手しかないのである。

しかし、実は、多くの個人塾長が朝から授業を行っているのは、そういう物理的な側面だけではない。

最も頭が働く午前中に授業を行うことで、効率よく学習して欲しいという思いと、子供達に規則正しい生活を送って欲しいという思いから、そうしているのだ。

実際、午前中の授業の時間も通常と同じく、1コマ80分であるが、不思議なことに異常に早く感じるし、生徒の集中力も違うように感じる。

夜に疲れ果てた顔でやってくる部活帰りの中2生と比べても、非常にさわやかな顔で「おはよー」と言いながら元気に塾に来る中3の姿を見ると、「朝効果」を感じずにはいられない。

本来、健康体の子供は朝型なのである。その朝型に合わせて、授業を行えば効果抜群ではないかと、何の根拠もないが、経験則がそう思わせるのだ。

事実、特進クラスの連中は、まずこういった講習会に遅刻をしてこないことは、多くの先生が経験済みのことだろう。そこに「何か」があるのである。

保護者の皆様、「うちの子、朝起きてくれなくて・・・」などと呑気なことを言っている場合ではないのです。寝坊する子に学力の低い子が多い以上、そこを正さなくてはならない。

そういう意味で、朝から来させることには一定の価値があると思っている。むろん、我々も朝から晩までの指導になるので、一歩間違えれば今話題の「ゼン○ヨー」と同じになってしまうが、私自身は納得の上、そうしているのだから、何の問題もない。

ただ、本日眠そうにしている生徒に、「おい、昨日何時に寝た?」と聞くと、「朝、4時頃・・・」との返答。ラインとかではなく、部屋の片付けをしていたというのが、まあまだ可愛い範囲ではあるが・・・

その不規則な生活が、いかに駄目かを語って聞かせた。親の心子知らずとはこの事だ。

生徒からの見返りを求めているのではなく、単に信念に基づいてやっているのだから、私がしんどいのはまあ良いのだが、それでも、自身が疲れてくると、何の問題もないと言いつつ、生徒には、「頑張り」という返答を求めてしまう。

きちんとした勉強中心の規則正しい生活を過ごして欲しい。そのための夏だと思っている。
もう少しでお盆休み。さあ、あと少し頑張っていこう。