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昨日から講習の後半戦がスタートしている。後半戦といっても、もう残り1週間ほどしかない。繰り返し言っていることだが、やはり夏休みは31日までにしてほしいものだ。


このお盆休みの間、さぼりにさぼりまくったような輩は、さすがにいないと思うが、朝から夕方まで、連日7時間の勉強を続けてきたリズムを、塾が休みの期間もずっと継続できた生徒が大半かと問われれば、残念ながら自信をもって「YES」とは言えない。

「お盆くらい良いじゃない」と思った時点で、受験生としての自覚があるとは思えない。「そんな!」と思う人は、定期テストが明け、1週間ぶりに部活に参加した時のことを思い出して欲しい。驚くほど体が鈍っていると感じないだろうか。勉強もそれと全く同じで、続けなければすぐに元に戻ってしまう。気を引き締めて、今後を過ごしてもらいたい。

と言っても、一部の生徒には何の心配も要らない。休み時間の過ごし方、ちょっとした行動、受験生だなとこちらに感じさせる生徒がいる。

「自然にとる行動」というのは嘘をつかない。長い間、塾講師を続けていると、そういった面だけは見逃さなくなる、と言いたいところだが、実は誰にでも分かる。

例えば、気合いの入っている生徒ほど、休憩時間が短い。こちらから「そろそろ勉強に戻ったら?」と言う必要がないのである。

駄目な生徒は、「休憩しようぜ」と言われ、ほいほいと付いていくわ、いつまでも水飲み場でだらだらと無駄話をしているわ等、色々とこちらを「イライラ」させる要素がてんこ盛りなのに対し、きちんと受験生たる子は、その身にまとう空気からして、凜としていて清々しい。

ピリピリとした、それでいて凜とした清々しい空気漂う中、私の一挙手一投足から目を離さず、知識を拾い上げようとする生徒達との授業のやりとり。

塾人の方なら理解して頂けると思う。ましてや、そのクラスが最初からそうだったのではなく、月日を重ねる内にそうなっていった時など、自身を過大評価してしまいそうになる。

塾の仕事の大半は、そういう空気を教室に蔓延させることだと思っている。それが出来なければ、いくら上手な授業をしていたとしても、映像授業を見せているのと大差ないのである。

さあ、あと少しで講習も終了。早い中学では、9月3日から定期テストが始まる。

「プリントたくさん用意しといて下さい!」というやる気全快の言葉に、「いや・・・少しくらい休ませて」と言うわけにもいかず、怒濤の9月、10月を乗り切らないといけない。

そういえば、昨日は示しあわせたわけでもなく、偶然卒塾生が次々と4名も顔を出してくれた。お土産を渡しに来た生徒、何となく顔を出した生徒、定期テストの過去問を提供しに来てくれた子、単に分からないところを聞きに来た子と、それぞれ目的は違っていたが、口々に「学校大変!毎日、朝から講習やで!」と、口に出す台詞は同じだった。

そして、学校の文句を言いつつも、それとは裏腹に、その顔には満足そうな様子を浮かべていたことも。

特に、中学時代は朝が苦手だった子が、今では早起きして学校に行き、ほぼ毎日夜は21時頃まで残って勉強していると言う話を聞いたときには、本当に嬉しかった。

高校という場で、大きく人は成長するし、変わることが出来る。ただし、それは高校受験を、それこそ本気で戦い、悩み、苦しみ、そんな中でも必死に頑張った子のみ。卒塾生を見ていると、本当にそれがよく分かる。

今年の生徒達、高校生活が始まってから、どんな顔をして塾に顔を出してくれるのか。今から楽しみである。