ついに、代ゼミが20教場を閉め、7教場のみとなるらしい。京都の代ゼミも閉鎖とのことだ。

確かに、ずっと以前から「3大予備校」ではなく、「2大予備校」という感じではあった。それでも、規模や対象は全く違うとは言え、同じ業界にいる人間として、次年度は大量の解雇者が出るだろうなということと、塾をとりまく環境というのは、やはり厳しいのだなということを感じずにはいられない。

実は、私は「塾不要論者」である。ただし、理想の世界においてという条件つきの話である。現状では、「塾は必要だ!」と本気で思っている。

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写真は、昨日の中3の夏期講習の1コマである。最終日ということで、V模試を実施したのだが、志望校を記入させる際、「どこを書いたら良いのか分からない」と言って、空欄のままの生徒が1人いた。

私:「行きたいところがないのなら、無理して高校になんか行かんでいいやん」←冷たい言い方で。

生徒:「いや、そうじゃなくて、レベルが分からへんねん・・・」

私:「はあ?何か??おまえは、受かるところを教えて欲しいのか?受かるところに行きたいのか?」←声を荒げて

(以下のやりとりは省略)

一体、私が何に腹を立てたのか、お分かりになっていただけただろうか。

これが、中3でなければ、こんな言い方はしない。「行きたいところ」と言いながら、結局現実との折り合いをつけなければいけないことも分かっている。

それでも、だ。

やはり、この時期に志望校を書けないということは、受験生としてはあってはならない姿だし、何よりも高校受験というものに対して、きちんと正面から向き合っていないから、そんな発言になってしまうのだ。

実は、塾にいる期間が長い生徒ほど、私とこのようなやりとりをすることはない。志望校についての知識もきちんとあり、多少悩みながらも、第1から第3までさらっと書く。

志望校を書けない生徒の多くが、夏期講習から参加したとか、塾に来て日が浅いという子に多いのだ。塾に来てなかったら、最後まで志望校を書けないかも知れないとさえ思う。

こういう事例が私をして「塾が必要」と思わせるのだ。たまたま先日の例を挙げたが、このような思いを感じさせるケースが他にもいくつもある。

ある人が言っていたのだが、塾人には、「対人に難ありだが、知識は豊富なため、そこそこの人気に留まってはいる講師」か「知識は乏しいが、対人面が素晴らしいゆえ人気はあるが、真に勉強したい生徒からは嫌われている講師」か「そのどちらも持ちあわせておらず、全く人気のない講師」のどれかに分類されるそうである。

対人面も知識面も素晴らしい人物は、世の中に大勢いるが、その誰もが職業に塾を選ばないそうな・・・・嘘か本当かは分からないが、そんな集団であっても、それでも、子供達に自分なりの考え、思いを伝えていきたいし、特に受験に関するプロセスにはこだわっていきたい。

「受験」というものを通じて、知って欲しいこと、経験して欲しいことが、たくさんあるのだ。

「受験産業」とはよく言ったもので、「塾不要論者」の私ではあるが、「受験」がある限り、塾は絶対必要だし、塾の役割はとても大きいと感じている。その役割をある程度は担えているという自負もある。

年月があればあるほど、より多くのものを伝えることが出来る。中3よりも、中2。中2よりも中1。中学生よりも小学生のうちに、当塾に来て欲しいと心から願っている。

そんな思いが通じたのか、この夏休み中に、小4の非受験者2名の入塾があった。

この子らが中3になる頃が、もう今から楽しみで仕方がない。