3月は最も卒塾生と顔を会わせる機会が多い季節であると前回書いた通りだが、先週も多かった。

春休み期間なので、時間的に余裕もあるのだろう。ふらりと、こちらまで足を運んでくれる子もいる。卒塾生といっても以前の塾の子であり、ここまでは遠いのだが、本日も今春無事に国公立に進学を決めた仲良しコンビが、遠路はるばる突撃してくれた。

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女の子なので顔が写っていない写真のみのアップに止めておく。

卒塾生が訪問した時には、ついつい質問攻めをしてしまう。生徒達がどんな高校3年間を過ごしたかを知りたいという好奇心もあるが、それよりも3年前に自分が背中を押した結果がどうであったか、ということをきちんと知りたいという思いが強い。

そして、そこから得たものを今の子供たちの進路指導に活かしていきたいと思う。その意味において卒塾生と過ごす時間は大変貴重な時間となる。

本日の保護者面段でも、お母様から自分の受験の時のイメージで子供に話してしまうので子供には古いと言われてしまうという主旨のお話を聞いたばかりである。

我々塾人の強みは、常に新しい情報を仕入れながら子供に接している点であり、常に新しいイメージを構築し続けるには、卒塾生の生の情報ほど有益なものはない。

前職では、高校の数学も担当していたので、各高校の授業の進め方など、より細かなイメージを構築することが出来たのだが、こちらでは現状難しい。ただ卒塾生のテスト前質問に応じることで、それを補う事は出来ている。近いうちに、高校部門をきちんとした形にしたいとは思っている。

高校時の話も面白いが、大学生や社会人となり、精神的にもずいぶんと成長した生徒から話を聞く機会も多くあり、これらの話が、また大変参考になる。「塾人は社会人に非ず」なので、立派に成長した彼らに会うことで、私自身が襟元を正すことが出来るのである。

先日も、社会人ではないが、教員志望の院生と食事に行ってきた。

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こちらは男の子なのでアップしちゃいましょうか。

阪大院生のI君である。塾も経験しているので、塾と公教育との違いというか区別というものに関する彼なりの見識を持っている。

そういう視点から京都に誕生した清明や新設高校に関しての感想を聞いた。話題に事欠かなかった。何より本当によく勉強している。本気度が違う。現場としての知識しか持ち合わせていない私よりも様々な情勢に詳しかった。教育委員会の公聴会にも参加しているそうだ。

また、積極的に高校時代の恩師と呑みに行っているようで、そこから得た情報による、現場と教育委員会との関係、なぜ受験指導を積極的にしない教員が多いのか、などの彼なりの見解が面白く、とても参考になった。

また社会人も負けてはいない。

昨年にひょんな事から再会し、以来、何度か話をする機会の増えた病院勤務のYさんから、部屋の整理をしていたら、たくさんの参考書の行き場を失ったとのことで、もらってくれないかと私に声がかかった。

彼女は、とにかく受験時に「頑張った」という印象しかないくらい頑張れる子だった。その頑張ったと同時に数学に苦しめられたという思い出を今後の糧にしたかったのだろうか。その時に使っていた教科書を捨てたくなくて、今まで大事に持っていたそうだ。

今回頂いた教材は、外大出身の彼女らしく英検など英語の教材が大半であったが、その思い出深い教科書も含まれていた。預けるには塾が一番と思ったのかもしれない。大事に使わせて頂きます。

また合わせてグアムのお土産も頂いた。北海道土産ももらったし、もらってばかりで恐縮である。

余談だが、そのYさんをマンション前で待っていると、別の卒塾生Yさんとばったり出会った。おそらく10年以上会ってないと思うが、面影など、中学の時のまんまだったので、すぐに分かった。

向こうもすぐに気づいてくれた。2歳になる男の子を連れて、実家にご飯を食べに来たとのことだった。ほんの数分の立ち話だったが、とても懐かしかった。

この3月。出会いと別れの季節だが、私はとても好きである。何だか元気がもらえているからだろうか。事務所から見える桜の木も、五分咲きといったところ。

あと数日で4月を迎える。新中1、中2、中3生。それぞれ、新入塾生を加え、開幕独特の良い雰囲気で授業が行えている。

次回から、そろそろ新学年の様子を少しずつアップしていきます。更新は不定期ですが、時々チェックしていただければ幸いです。