私の席から見えていた育星桜も完全に散ってしまい、小さな小さな羽虫が大量発生する季節。
夜に明かりを煌煌とつけているのは塾くらいなもの。やつらは、網戸の隙間から遠慮なく侵入し生徒と私の集中力を奪います。

そんな虫対策に悩みつつ、今週は京都成章と京都工学院の説明会に赴きました。こんな早い時期に開催するには、それなりの理由がありました。

まずは、京都成章高校。
15 成章春 (3)









後進の指導ということで、今年度は壇上に立たないはずの吉竹校長ですが、今回は新コースのお話だけに、壇上に立つことにしたそうです。おかげで、相変わらずの吉竹節全開を堪能できました。

当塾で、6月6日(土)に実施する「第1回進学説明会」にも、吉竹校長自らお越し下さいますので、多くの保護者の方に「吉竹節」を味わって頂きたいと思います。京都では数少ない説明会で拍手の起こる話し手ですから一見の価値ありですよ。

さて、成章の新コースですが、事前に内容についての噂等は全くなく、自分なりに予想しながら臨んだ説明会でしたが、私の予想は完全に外れでした。

校長先生になる前から描いていたという「吉竹構想」の最終章とも言える今回の仕上げは、成章の放課後の風景を一変させてしまう事でしょう。それでいて、成章自体は何ら変わることないという優れもの。私なんかが予想できるはずのないものでした。

簡単に言いますと、ラグビー部、野球部の男子のみで構成されていたゼネラルクラスを、メディカルスポーツ(MS)と名称変更し、女子を中心に幅広い部活からの募集を行うというものです。

そのために、ゴルフ部をはじめとする新しいクラブを増設しただけでなく、成章の理念に合い、かつ顧問ができる人物を校長自ら探して回ったという、すごい熱の入れようです。

それも生徒増を図るという目的が第一ではなく、現場の教員全員がそれぞれの能力を活かすということが目的の第一であったというのは、京大コース設置の時の決め台詞の際にも触れましたが、まさに吉竹校長は理想のトップだと言えます。

「やるからには中途半端ではいけない」という言葉通り、MS専用の校舎も作られるそうです。ラグビー、野球だけでなく、他のスポーツ分野でも「京都成章」の名前が聞けるようになる日もそう遠くはないでしょう。

この新コースの設営によって、そのほとんどを返却せざるを得なかった「指定校推薦枠」も有効に活用できますし、ある意味潜在的な進学希望者はいたけれども、活かせなかった「勿体ないコース」であったゼネラルを見事に再構築させるアイデアは素晴らしいの一言です。女子のクラブに重点を置いた点も良いと思います。

素晴らしい顧問の下でスポーツを頑張りたい、でも、学習面もきっちりとし大学にも行きたいと願う真面目な生徒にはピッタリではないでしょうか。

すでに、新設クラブの噂を聞きつけた在校生の女子が、特待生を返上してまで部活参加を表明しているそうで(成章は特待生は部活動ができない)「女子のパワーには恐れ入りました」とは吉竹校長の弁です。

続いて、立命館の跡地に伏見工業と洛陽工業が1つに統合されて出来る京都市立の新設校、京都工学院(仮称)の説明会が本日ありました。

15 京都工学院 (1)


























以前、ツイッター上でもつぶやきましたが、制服は少女漫画マーガレットとコラボだそうです。お堅いイメージの教育委員会とは思えないナイスアイデア。実物も確かにおしゃれです。

立命館の跡地を利用するなど、京都市教育委員会には、頭の良い人しかいないのでは思えるくらい見事な戦略で事は進んでおり、私自身は、この京都工学院にかなり期待を寄せています。

他に学校がなく、舞鶴高専等に進学していた層にとって、より魅力的に感じるのではと思える京都工学院の「フロンティア理数科」。センター全員受験など、完全に大学進学はメインのコースとなります。

主な進学先として出てきた大学もにくい。理系の専門学科といえる目標大学設定に先生方のその知識。新しい時代の「工学」を目指す生徒さんには、是非選択肢の1つに入れて頂きたいと思います。ただし「高専レベル」という辺りを想定されていますので、生半可な気落ちでは合格できないと思います。

工学科のほうも、「まちづくり」「ものづくり」と2つのコースが用意されています。時代にピッタリですね。

また、特筆すべきは校舎です。立命館高校の跡地を利用しますので、建物は少々傷んでいるのかなと思いきや、本日講堂に案内されて、その設備の豪華さと綺麗さにはビックリしました。

グラウンドも人工芝ですし、体育館も公立高校の中で最大となるそうです。さすが元立命館といったところです。立命館が中高で使用していた所を、高校生のみで使用するわけですから、かなり余裕もあります。

これから1年かけて、改築、増築の工事を行うそうです。5月30日の学校説明会が今年度のラストチャンスですので、是非ご参加してみて下さい。

それにしても、京都市教育委員会の中央には、やり手の人がいるのでしょう。サクサクと高校改革が進んでいるように外からは見えます。

公が本気になれば、大手の私学ですら単なる中小企業に過ぎず、ましてや塾なんて路上販売以下のレベルだなぁと痛感。

まあ、路上販売員は路上販売員なりに、良い商品を作り続けるしかないですね。がんばろ!