前期入試が終わり、中期選抜に向けての学習が始まった。

12名が中期選抜に挑む。塾にとっては良いことなのだが、生徒の想定以上の人数の減り方らしく、残された生徒の感想は、「え?すくなー」だった。

ほとんどの塾生が、前期で合格を決めてしまったことで、一層の不安感をかき立てられてしまうし、焦りも産む。

制度が変わって4年目を迎えるが、未だに誰のための入試制度なのかという思いが毎年顔をのぞかせる。少なくとも子供のためではない事だけは明白なのだが、さりとて、制度に文句を言っても、目の前の子供が何とかなるわけではないのだから、言うまいとは思いつつ、ぽろっと生徒にこぼしてしまう日々。

さて、そんな前期の合格発表日の翌日。前期不合格だった生徒さんの保護者の方から、面談の申し込みをいただいた。

ここ数日、携帯のメール受信の精度が悪く、一度にメールが届くという状況で、午前に送信いただいたメールに気づいたのがお昼になってしまった。

今後の進路に関するご相談なのだろうと、大慌てでご連絡。合格発表後、すぐに次にどうするかを中学校に言わないといけない。中学校の先生曰く、「日程的にギリギリ」なのだそうだ。

不合格の生徒にとって、落ち込んでいる暇すら与えて貰えない入試制度。だからこそ、慌てないよう、前もって最悪のケースまでを想定して準備をしているわけだが、その時とは違った結論を出すケースだってある。

「この一刻を争うときに、携帯が不具合を起こすなんて」と憤りながら、資料を揃え、お母様の到着を待った。

すぐにお母様が来られたのだが、今後の作戦などではなく、御礼のご訪問であった。

もう身に余る感謝の言葉を仰っていただき、「この塾でなかったら、うちの子はこんなに頑張れなかった」と繰り返し仰っていただいた。

いや、そもそも、第一志望は不合格という結果なのである。頭を下げるのは私の方である。ただ、毎年、多くの保護者の方に、当塾の方針をこちらが思っている以上にご理解いただけている気がしている。

私自身は、面談の頻度は多い方だと思ってはいるものの、生徒数に比すれば、1件あたりの数は制約されてしまうし、メールや電話連絡という、コンサルがよく推奨する手段も、あまり好きではないので使えていない。

せめてブログでの様子報告をと考えるも、最近は更新も停滞気味で、最近はツイッターが代役を果たしてくれているものの、ブログほど認知はされていない。

しかし、それでも生徒自身の変化によって、保護者の方に、きちんと伝わっている。一番嬉しい伝わり方だ。耳障りの良い言葉など必要ない。本当に嬉しくなった。

驚くことに、おうちから、湿らせた布巾を持参されていて、「机を拭かせてくださいね」と、ひとつひとつ丁寧に机を磨いて下さった。

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教室中に、良い匂いが立ちこめた。生徒が机に書き残した「合格祈願」という文字を見つけ、少し涙ぐまれたお母様。すいません・・・私もぐっと・・・本当にありがとうございました。

「この子のために何とかしたい。このお母様のお子様だから」と、本気で思った午後。

何となく教室を使いたくなくて、ギリギリまで開放せずに、その日は粘ったものの、さすがにテスト期間中。人数があふれ出したので、中2生に開放。

生徒には、事情は全く説明しなかったものの、心なしか、綺麗に使っていた様子に一安心。生徒も気づいたかな??

毎年、受験にドラマはあるから楽しい。昨年も、生徒さんには内緒でいただいたお手紙など、生徒は知らないドラマもある。いつか、この保護者の想いに気づくはず。


追伸
昨年の記事によると、この時期のブログのアクセス数は、315→255→446→336→295だったそうな。
一方、ここ数日のアクセス数は、90→83→51→124→136。

更新していないブログはダメということで(アクセス数稼ぎをかねて)、昨年のブログを再掲しておきます。お手すきの時にお読み下さい。

昨年のブログ 併箜愼試を終えて)

昨年のブログ◆文立前期入試を終えて)