3月22日の国公立大学後期の発表をもって、今年度の入試が終了となった。
本当にあっと言う間の1年だった。年齢を重ねるほど1年を短く感じると言うが、まさにそんな1年だった。

どの年度の入試にも当然のごとく思い入れがあるのだが、今年度の入試は私にとって、ある意味節目でもある年度だったので、特にその思いは強い。

その節目とは何かというと、私がこの塾に転職した時に前任者からのバトンタッチで受け持った中3生が大学受験を迎えたというのが1つ。

「高校受験がゴールじゃない」という陳腐な言葉を持ち出すまでもなく、高校入学後の「その後」に関心を持たない人など、特に進路指導を受け持つ人ではいない。ここで送り出した生徒が、どのような結果を出したのか。そりゃ気にならないわけがない。

「自身が勧めた学校に間違いは無かったか」という検証という仕事面というよりも、単純に生徒の「その後」が気になるとういうのが、進路指導をおこなう者の性質だと思う。

もちろん、大学だけではなくその先の就職も気になってしまう。幸い、私自身はそういった情報をかなり貰っている方だと自負している。

それは報告に来てくれる塾生が比較的多いことに尽きる。そこは感謝したいし、手前みそで恐縮だが、在塾時代にきちんと信頼関係を構築出来た証だと思っている。

さて、そのこちらでの初年度の生徒たちの進路先であるが、残念ながら全員までは今のところ分からない。たった1年だけの付き合いなので、そこまで信頼関係は構築出来なかった事が要因かなと少々落ち込む。

自分的には、たった1年にしては、その1年間はかなり深かったのではと思ってはいたのだが。

ただ、そんな中、報告に来てくれた生徒をスカウトし、3名が今春より当塾で個別指導の講師として働いてくれることを快諾してくれた。素直に嬉しいし、就任当時に何となく構想していたことが現実化した。

嵯峨野から京都工芸繊維に進学するTさん。西京から神戸大学に進学するK君。嵯峨野から同志社大に進学するK君。いずれも、中3の時に共に、この塾で奮闘した生徒達。3人とも理系である。

「若い先生、いーひんの?」といつも言っていた、そこの塾生さん。このフレッシュな3人組、しかも君達の先輩が今春より加わります!!

さて、もう1つの節目はというと、就任当初は小6生だったあの子達が高校に進学したということだ。全員が私が着任後に入塾してくれた生徒なので、前任者からのバトンタッチではなく、共に私の時代を歩んできた生徒達。

私が別の塾から転職してきた事も最初は知らず、ずっとココでやっていたと思っていてくれていた生徒達。

たった4人からのスタートだったが、そこからスタートした少人数クラスも中3時には30名を超えるクラスにまで成長できたのは、本当にこの子達のおかげだと思っている。

さて、その元中3生達。卒塾後、塾が恋しくなったのか、この春休み、ポツポツと遠慮がちに自習室を使い始めた。学校始まるまでは良いと思っているので、どんどんご利用下さい。ただし、高校の教科書一覧を手土産に持参して下さいね。

それにしても、高校生活に対する期待感が半端なく、燃え尽きることなんて無縁で学習を続けるその姿勢には感心する。うちは緩いのかもとさえ思うが、この春休みの姿を見ていると、ちょうど良いくらいなのかなとも思う。

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もちろん、受験前のように全員が一斉に来て、自習室が満員になることはない。入れ替わり立ち替わりで、それこそ日替わりでやって来る。かなりの割合の生徒が来てくれた事に驚いていると同時に嬉しい思いで一杯である。

まあ、生徒にとっては単なるノスタルジーといったところだろうし、誇らしげに語ることでもない。そもそも、いつまでもこんな所で立ち止まらせる訳にはいかない。(でも、ふと立ち寄りたくなった時には、遠慮なく戻ってきて下さい。)

最後に、今年の生徒達の頑張りをアップしておきます。中学受験、大学受験、個別指導生もあわせた伸学α北野教場全員の頑張りです。

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