新年度が始まって1ヶ月が経とうとしています。

真新しい制服に身をつつみ、塾までお披露目に来てくれた穏やかな春休みも過ぎ、またまた怒濤の日々が始まろうとしています。

ツイッターで頻繁に紹介してきましたが、タイミング等でせっかくお披露目に来てくれたのに、SNSに掲載し損ねたものがまだ数点かありますので、こちらにアップしておきます。

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新しい学校で、新しい生活をスタートさせた生徒と同じく、我々もまた新しく入塾していただいた生徒さんの名前を覚えようと必死の毎日です。

1年、1年が勝負のこの業界にとって、特に4月時点での中1の人数は、塾としての魅力があるかどうかのバロメーターだと思っていますので、「名前を覚えるのに苦労する」という現象は有り難いことだと思ってます。

また、新年度の時間割を把握するのにも一苦労しています。金曜日といえば、未だに「中3数学」というイメージが強く、気づけば中3の準備をしそうになります。

これが「中1数学&中3理科の日」として馴染んでくれば、私にとって完全に新年度を迎えた証ということになるのです。

さて、こちらの塾に来てからの新年度も、今年で5年目を迎えます。早いものですし、5年目というのは特別な年度でもあります。私にとっては待ちに待った5年目でもあります。

それは、就任当初に中3だった生徒達、つまり私にとって1期生達が、ついに大学生になる年度だからです。そう、ここで育った生徒達が今度は講師として働く事が可能になるという年度なのです。

以前の塾では、卒塾生が大活躍してくれましたので、こちらでもはやくそういう状態にならないかなと待ち望んでいました。

早速、3月まで塾生だった高3生2名の進路が決定した後、講師の話をお願いしてみました。当然、受験生でしたので、前振りもしておらず、突然の話になってしまったわけですが、2名とも快諾していただきました。

あと1名、進路報告を知らせに塾に来てくれた日に、「やってみーひん?でも、大学遠いから難しいよな」と半ば無理だと思いつつ話をふってみたところ、「やりたい」との意外な返答。

私の人徳のおかげ?か、あっさり3名が決まってしまいました。いや、真面目に答えると、私ではなく、この1年間、彼らをしっかりと導いた、京大の学生講師である渡邊先生の存在が大きかったのだと思っています。

渡邊先生に対する、尊敬の念、感謝の思いが、同じ立場で仕事をしてみたいという原動力になったのでしょう。

これが、いわゆる「塾業界あるある」の学生講師グループが、塾にとって大きな力になるという構造です。先輩から後輩へと、無限ループで継続していく流れとなります。私もかっては、学生講師の一員でしたから。

もちろん、我々の頃とは時代が違います。学生中心になりすぎない、彼らが嵌まりすぎないよう、上手く舵取りをしていきながら、在学中の6年間協力して頂ければと期待しています。

新戦力3名の横顔は、来月発送するニュースレター5月号でも紹介していますので、是非お読み下さい。

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彼ら3名に共通しているのは、3人とも理系であるという事、高校がけっこうハードな課題を課す進学校でありながら、3年間スポーツ系の部活を継続していた事、一流の大学に現役で合格していること、です。

また、性格もある程度は把握していますので、この生徒には、この先生が合うかな、と配置も上手くいっていると思っています。

むろん、まだまだ山があると思いますし、上手くいかないことも多く出てくるでしょう。秋になれば、私自身にも春のような余裕は無くなり、手伝えることも限りが出てきます。

しかし、「プリント作ってもいいですか?」「どの教材がオススメですか?」「教科書、用意して欲しいです」など、生徒の事をいい加減に考えていたのでは、とても出てこない台詞が普通に飛び交っています。

技術はまだまだでしょうし、不慣れな面もありますが、それを補うだけのものを持ち合わせていると思っています。まだまだクラス指導を任せることはないですし、個別指導のみを担当していただく事になりますが、最近の学生講師には珍しく、クラス指導にも興味を持っていたのには驚きました。

いつの日か、「あの若い先生の方がいい!!」と長き塾生活にて『香口先生「が」いい!』という声を欲しいまま?にしてきた私が、彼らの後塵を拝するかもしれませんね。

そういえば、近年は『香口先生「で」いい!』と言われることが増えたような・・・うむむむ。