こんにちは。育星舎 伸学α北野 塾長の香口です。
テスト期間になると、朝学、昼前出勤、授業後の質問対応など、一気に忙しくなり忘れていたあの感覚をいろいろと思い出す「新年度あるある」を絶賛体感中の私。

さて、この時期の風物詩は何も定期テストだけではありません。毎年6月に実施している進学説明会。
この説明会も今年でもう7年目を迎えます。本日はその説明会の告知です。

当塾主催 2019年 第1回 進学説明会(私立編)

日時:6月8日(土)10時〜12時半(受付9:30〜)


会場:育星舎の北野学舎 (数台分ですが、駐車場有り)

対象:塾生とその保護者

当日の流れ:

10時00分 ~ 10時20分 ・・・・・ 京都成章高等学校(校長 吉竹 浩克先生)

10時20分 ~ 10時40分 ・・・・・ 大谷中学校・高等学校(入試広報センター長 梅垣 道行先生)

10時50分 ~ 11時10分 ・・・・・ 京都文教中学校・高等学校(入試対策部 副部長 中山 達仁先生)

11時10分 ~ 11時30分 ・・・・・ 京都西山高等学校(生徒募集部長 三宅 正則先生)

11時40分 ~ 12時00分 ・・・・・ 龍谷大付属平安中学校・高等学校(校長 関目 六左衛門先生)

12時00分 ~ 12時20分 ・・・・・京都学園中学校・高等学校(校長 佐々井 宏平先生)


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FBやツイッターでも告知をしたところ、塾関係の皆様からは「凄いメンバーですね」とのコメントをいただきました。

塾生が何百人という塾ではないにも関わらず、これだけの先生に直々にご説明いただけるというのは、本当に有り難い事です。

ただ、それだけに初期の頃は「動員」ばかりを気にしていましたが、この先生方を相手に見栄を張っても仕方がない、それよりうち本来の様子を見て頂こうと思うようになってからは肩の力が抜けました。

なぜ、この時期に説明会なのか

定期テストが終わると、当塾では保護者面談が始まります。その席では、中3生は学習相談というよりも志望校の相談が中心になります。

そして、この時期ですと「希望は公立です」というご家庭がほとんどです。もちろん、費用面は無視できない問題です。「勉強もせんと私立に行くくらいなら働け!」という気持ちにも大賛成です。

もっと言ってしまえば、全員が高校に行く意味があるのかとさえ、勉強というものを全くしようとしない生徒を見て思う事もしばしばです。

ただその一方、ただ費用が高いからという理由だけで、私立高校を選択肢から外してしまう事にも疑問をもっています。京都には支援金制度もありますし、各学校にも特待生制度だって用意されています。

もちろん、ご家庭のことや費用面などを全く考えようともしない、それでいて勉強も全くしない、そんな王子様やお姫様の進路相談には乗りたくはありませんが、一方で最初から選択肢を狭めてしまうのも避けたい、それくらい魅力的な私学が多いのも事実です。

塾の立場からは、私学も公立も全部きちんと知った上で、費用面も含めた総合的なご判断をいただきたいというわけなのです。

「公立行ったら塾に行かないといけないから、結局私学と変わらないから私学でも良い」という都市伝説に加担するわけではありませんが、まずは公立一辺倒の保護者の方に、私学という存在を知っていただこうというのが、この会の主旨。

全ては3年後、7年後を見据えて

進路指導を何十年とやっていると、生徒のその後も情報として伝わってきます。それこそ、教え子の結婚式にも行くほど、私自身も経験を重ねてきました。

そんな中、私立か公立か、進路指導の何が正解なのか、それは未だにこたえることはできませんが、1つだけ言えるとすれば、学校に全てを求めてしまったり、背負わせてしまったり、そもそも、100を期待してはいけないという事です。

最近、一部の高校(特に公立の進学校)で見られる異常なほどの課題の多さは、保護者の過度な期待にこたえようと現場が忖度した結果、そうなった、つまり過度な期待や要望が、結果として子供を苦しめている事になっているのかもしれません。(実は、某トップ校に通う生徒が、勉強を苦手とする同級生に向けて書いた勉強法というのがあるのですが、その中の一節に「学校の課題は無視!」というのが、とても説得力のある理由と共に書かれていました。このお話は、また当ブログにてご紹介します)

思い出してみてください。私の記憶では、高校で課題とかノート提出なんて全く無かったですし、保護者の皆様もそうではありませんか?

まあ、この手の話は語り出すとちょっとアレなので、この辺で止めておきます。現場の先生だって大変ですし、現状を憂いていらっしゃるかもしれません。

そもそも、塾の立場としては、どのような状況下でも、いかにサポートできるか、そこに価値があるわけですし、無責任な評論家を気取るわけにはいきません。

言いたいことは、進路選択は本当に難しいということです。あっちに行っていればこうなったなどと比較出来るものではないですからね。

ただ、それでも現時点での自分が全力でそう思えるベストの選択をして欲しい。情報収集ばかりでは困りますが、知っておいて損することもありません。

だからこそ、こういう機会を設けていますし最大限活用して欲しいと願っています。夏休み後には、公立編も実施いたします。

そして、その活用が意味をなすだけの努力は子供たちにしてもらいたい。手を伸ばせば届く、ちょっと頑張れば超えられる、そんな低い壁の前に座り込んで、手を伸ばそうともしないのに「高校ガー」とだけは言って欲しくない。

保護者の方が、あちこちの説明会に行かれ、塾にも何度も相談に顔を出し、にも関わらず肝心の自分自身が動かない。これ、一番の悲劇です。

「温かい食事、安心して眠れる家、いろいろな習い事、ゲーム機や携帯、決して当たり前ではない。そもそも、今の自分が保護者の方にしてもらっている事、自分の子供にもしてあげられる?」と授業時に頑張ろうとしない生徒を見かけるとよく問いかけます。

「君達のお父さん、お母さんは立派だと思う。君達をきちんとここまで育てて、塾にも行かせることが出来て。俺はな・・・自分の子供を私立大学とかに行かせること・・・うーん、出来るかな・・・」などと言うと「せんせー、その前に結婚してないやん」と返されるのが定番でして。

そう。まず私も同じ土俵に立たねばなりません。令和の目標ですね。

では、今日はこの辺で。