夏期講習前半もあっという間に過ぎ去ってしまい、明日から4日間お盆休みに入ります。
後半戦の開始は、五山の送り火の翌日、17日(土)です。
いつものように土曜、日曜とも朝9時半から開室していますので、ご利用ください。

さて、令和元年の夏期講習、前半戦を振り返ってみたいと思います。

夏期講習 初日

夏休みに入れば、1日でも早く始めたい夏期講習。ただ、中3生にとっては最後の夏季大会の時期でもあります。最後の大会に全力で臨んで欲しいという思いもありますし、そもそも初回授業から欠席者多数は私の望むところではありません。

よって、さすがに8月初旬に大会がある部活(吹奏楽など)をのぞき、所属生の部活の7月の大会日を確認してから講習の開始日を決めています。今年は7月26日からのスタート。土日をのぞく毎日9時半から16時20分という、塾が学校の代わりとなる日々の始まりであり、私にとっては朝9時前から22時過ぎまで塾に缶詰のため、宅急便の受け取り、洗濯物に困る日々の始まりとなります。

さて、その夏期講習初日ですが、お弁当を持ってきているのに「買い弁」の生徒に嬉しそうに付いていき、しっかりと不要な物を買ってくるという間違ったコンビニの使い方をした生徒を数名指導するというささやかな事はありましたが、朝の授業から遅刻もなく、生徒の気合いも十分で、まずは及第点と言えるスタートと言えるでしょうか。

お昼休みも全く問題行動はなく、静かすぎる昼休み。講習終了後も「宿題とかして帰ったら?」と水を向けると、両クラスとも一部の生徒は初日から居残るという、今後の習慣化を促す作戦もあっさりと成功しました。(これだけ残ったのは初日だけでしたが・・・)

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さて、夏期講習から生徒1人1人に下の写真のボックスを渡しています。中3生だけの特権です。もともとは、毎日が授業日かつ毎日4科目の授業となる夏休みに、全科目のテキストを持って家との往復するのは大変だろうと塾で預かることにしたのが始まり。もちろん、宿題も終わればボックスに放り込んで良いので、終わらせてから帰ろうという動機に一役買っているかもしれません。

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このボックスですが、夏期講習が終わっても自習や授業の際には大事そうに持ち歩き、着席した机上に置いたまま勉強、夏期講習中から通常授業の時にも自然と机上に置いて学習するようになります。

また、生徒によっては付箋などを収納するスペースを追加したり、名前のところに志望校なんかを書き加えたり、それはそれは愛着を持って使用してくれるのです。

そんな姿を見た中2生なんかは羨ましがって、よく自習室に顔を出す生徒ほど「欲しい」と言うのですが、「置き勉」を推奨するものではなく、あくまでも毎日塾に来るという前提が必要なので、部活の終わる中3の夏からの配布としています。

なお、当塾で中3を過ごした高3生も受験期になると当然のように欲しがりますが、こちらはベテランなので、春から解禁しています。

部活による欠席者との戦い

さて、初日は及第点とはいえ、吹奏楽部をはじめ、生徒会で抜ける者がおり、なかなか全員揃ってという日がないままの前半戦・・・良い空気が充満したタイミングで、乗り遅れた連中が合流するため、一から空気を作り直すというのが毎年の苦労。

「わからん」とか「進みすぎ」とか言われないよう、ちゃんと授業が意味あるタイミングで合流させるのは、本当に悩ましく、以前は人力で合流前に補講をくり返すという地獄の日々だったわけですが、数年前から全授業をビデオに撮るようにしたことで、土曜や日曜、夜の時間帯、それこそ、先生の都合ではなく生徒の都合で補講が受けれるようになり、以前よりは合流がスムーズになりました。

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ただ、便利になっても、毎日熱心に見に来る者もいれば、急かされてやっと見に来る者、生徒それぞれというのは変わらない。「好きな事をして休んでいるのだから、その分やってくれなきゃ」という気持ちが毎年高まる生徒と「ほんと、こいつ凄いよな」という生徒に見事に別れます。(見事に成績に比例している)

ただ、ビデオによる補講は人力による補講に劣るかなというのが正直な印象。適当に飛ばしながら「見たこと」にしているという使い方の問題は論外としても、真面目に見ている生徒でも定着が弱いような気がするのはなぜでしょうか。

短時間で追いつかないといけない状況に無理があるのか、ビデオと生の授業とでは何か決定的な違いがあるのか。

1つ思い当たるとすれば、時間の問題が大きいのかもしれません。毎日少しずつ腰を落ち着けて進めている連中と、朝夕と部活をこなし、すき間時間で追いつこうとする連中とでは、どうしても突貫工事的な部分が出てしまいます。

私自身も時間割を組むときに、数学を連続で2コマ積むとかすれば何日かは休める状況にできますが、回数で帳尻合わせしても効果無しである事を肌感覚で知っているからこそ、自身の休み確保なんか無視して、それよりも毎日数学の授業があるように組んでいます。毎日少しずつに勝るものはないのです。

さらに、ビデオ連中は授業時に確保している演習時間も短くなる傾向にあります。「早おくり」という必殺技があるからでしょう。

やはり、時間をかけて演習をする、毎日こつこつと宿題をする、毎日来ている連中は、明日までにそれをしないといけないわけですから、それが大きいのではと思います。

授業後に居残って質問対応していると生徒たちの成長ぶりをみてもそう感じます。質問の内容が良くなり、本当に手応えを感じて、疲れなど一気に吹き飛んでしまう瞬間がありますから。

とりあえずビデオ一気に見て、宿題とかを後回しにして「浦島太郎状態」にならないようにだけにした場合は、突貫工事にすぎないということですので「授業に出たのと同じではない」という認識を持つことは必要でしょう。

ですので、次年度の生徒さんに言っておきます。朝夕の部活で講習を欠席した場合のビデオは、明日以降ではなく、出来るだけその日の夜も利用してに見るようにして欲しい。それも一気に4コマではなく少しずつ。

そして、そもそも「ビデオで見ればいっか」ではなく、参加出来るところは全力で参加出来るよう工夫と努力を重ねて欲しい。部活の先生と粘り強く交渉した生徒さんもいます。こちらからは強制できませんが、それだけの意気込みを持って講習を受けて欲しいとは思いますし、それは最低限の努力だと思いますよ。

まあ、そもそも中3の夏休みに委員会だの部活だのと学校に呼び出される生徒さんの多いこと。優秀な生徒ほど、何かの役についていることが多い。せっかくの朝から夕の講習が台無しになるので、もう少し何とかなりませんか?と言いたくなります。

え?塾の方が何とかしろですって?・・・まあ、そりゃそうですね・・・。

毎日塾にいれば目覚める生徒も出てくる

夏期講習中も、ふとやる気になった時、塾が開いていて助かったという場面が多くなるよう、目覚めた生徒を待ち続けようと可能な限り日曜日を開けています。

夏期講習では、連日の長時間拘束のため、出来る生徒さんほど自分の勉強が出来ないという問題が生じます。そこで、当塾では出来るだけ土日に講習は入れないようにしています。そもそも、土日は学校の宿題、塾の宿題や復習、それこそビデオ補講など、そういった事ができる曜日として、大切な曜日として確保して欲しい。

そう考えていながら、そこを開けないのは・・・というわけで、夏期講習中も土日は開室しています。
もちろん「働き方改革」には概ね賛同していますので、日曜働く代わりに、講習中は月曜を自身の休みにしています・・・

あれ?今日が月曜ですね?あれ?午前中2コマ授業、背中痛いとか言いながらしてましたね??まあ、こんな感じです(笑)

でも、土日とも朝から来て勉強するY君と出町アカデミーから移ってきたYさん。こういう生徒がいる限り休みなしは気になりません。
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そして、日曜の利用はないけれど、それでも遅れた分を必死に取り返そうと、ビデオを見に来る者。ほっとける??そりゃ面倒見るやん。早送りばかりでなく、ちゃんと一時停止を使って、のみ込もうとしている。これだけはビデオの利点ですし、こういう使い方をして欲しい。
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「明後日、家の用事で来れないから」と、その分の宿題や課題を先に解いておこうとするキャプテン。「仕方ない」で済まさずに、その中で出来る事をちゃんとやろうという姿勢が素晴らしい。大人も「仕方ない」で済ませずに、工夫と努力をしようや、という気にさせられます。
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お昼休みを使って、数学を頑張るKさん。SNSに「やっと解けるようになった」と書いてあったのを見つけたときは、嬉しくなりました。
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他には・・・7回連続で確認テストでとんでもない点数をとり続けたI君。でもようやく8回目のテストで80点を取った日、初めて夜に自習に来ました。まだまだ授業の受け方は駄目ですが、この夏でかなり変わってきたように思います。

おまけ

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小5の仲良し2人組。「せっかく朝から開いているし利用したら?」と軽く声をかけただけなのですが、かなりの頻度で登場してくれました。それも腰かけ程度ではなく、かなり本格的な参戦です。

今年の夏の前半戦、例年より中1生、中2生の参加が目立ちます。特に中2生は、入れ替わり立ち替わりですが、毎日複数のいろんな生徒が顔を出してくれます。

さて、前半戦と言いましたが、お盆が過ぎれば1週間しかありません。31日が夏休みの最終日だった日は遠い昔。「今日が8月31日だという夢を見て慌てる」という鉄板のネタは今の子には通じないのでしょうね。

後半戦と呼ぶにはアレですが、後半戦も全力で対応していきたいと思います。お盆で気が抜けてしまった分をしっかりと取り戻していかねば。

でも、この4日間はゆっくりしてください。実は、宿題もほんの少ししか出していません。私も実家に帰り、映画鑑賞などのんびり過ごす予定です(台風ですが)

本日はここまで。後半戦の様子も綴りますので、ご期待ください。